041-060 タイトル
060 ないしょばなし
059 再見
058 真っ赤なうそ
057 飽和水蒸気量
056 多いのと少ないの
055 表情(かお)
054 月と雲
053 ス キ マ
052 少しだけ
051 な忘れそ
050 Help me
049 夜の散歩
048 時間
047 煙草
046 霧雨
045 朝もやけ
044 あいたさかげん
043 ライター
042 おしゃべり男
041 決心
本編
060 ないしょばなし |
だれにもきかれないように みみもとで ないしょばなし なんか きもちまでくすぐったいね |
059 再見 |
家に帰らなきゃいけないときの言葉は 「さよなら」 じゃなくて 「また会おうね」 それだけでいい うん、また会おうね |
058 真っ赤なうそ |
俺の血って 青いんだぜ |
057 飽和水蒸気量 |
夏の終わりの 湿った風 きっとこの部屋の水分が 飽和してるんだ 涙が出てきてくれない |
056 多いのと少ないの |
ただ一言のほうが本当の気持ちに近い気がする でも言い足りない気がして どんどんつけ足してって なんだかだんだん違う気がする 気持ちを全部言葉にすることはできないって わかりすぎる程わかっているのに それでも あきらめきれずに 多いのにも 少ないのにも 結局満足できない 欲張りな僕ら |
055 表情(かお) |
わらってみよう わっはっは おこってみよう ぷんぷんぷん あなたいいま どんなカオをしてますか? わたしはいま どんなカオをしてますか? |
054 月と雲 |
月が綺麗 雲がはやい ただ月を見ているだけで 僕はどのくらい過ごせるだろう 二人ならどうだろう みんなで見たらどうだろう あなたは誰とどのくらい月をみてますか? |
053 ス キ マ |
しめっぽくて 生温い風 ゆれる深緑の葉のすきまを 貫いていく 僕の心をも貫いていくのに スキマだらけのそれは ちっとも軽くなれずに 重たいまんま |
052 少しだけ |
少しだけ 少しだけ 僕ができることは少しだけだけど 少しでも 少しでも 君のためになるのなら 僕の少しだけを 全部あげる |
051 な忘れそ |
僕といたことを 忘れないで 僕がいることを 忘れないで |
050 Help me |
何かあったときに お互いに助け合える存在でいたい 「そういよう」と約束した でも たまに君が泣きながら電話してくるように 僕が君に助けを求めることはっきっとない だけど 求めれば助けてくれる人がいるということが それだけで 僕を助けてくれる |
049 夜の散歩 |
何でもないけど 近くの公園まで散歩 ブランコに腰かけて ぼんやりしてみる 電車の音がきこえる 誰かがみたら さみしそうに見えるのかな ぼくは少し楽しいのに 少し楽しいのに しばらくすると 少しさみしくなってきて 家に帰ろうとすると おっきなカエルが どんっ と跳んだ まっすぐなミミズが歩いていた やっぱり少し楽しいや |
048 時間 |
あんなに好きだったのに それだけ好きになるために時間より ずっと少ない時間で だんだん ただの好きになっていく (もちろん特別には違いないのだけれど) なんだかさびしいね すごくさびしいね ほんとに君のことを想っていたのかな なんて考えちゃうくらい あっというまに過ぎていく でも あのときは 心の底から 「あいしてる」って 言えた自信があるなら それでいいんじゃない? |
047 煙草 |
思い出になったら また会いたいね 大丈夫 煙草を吸い始めた僕と 煙草が嫌いな君は もうキスできないから だから安心して |
046 霧雨 |
ずっと降りやまない霧雨が 傘をささない僕の顔にあたる なんだか いまの君と僕の関係みたいな痛みだ あ〜 もう 降るなら降れよ |
045 朝もやけ |
あー もう明るくなってきた ほんの15分で景色が変わっていく まだ新聞配達も始まらないのに 僕の横を過ぎていく車やバイクは なんでこんな時間に走ってるんだろ 仕事かな?なんかの用事かな? それとも僕みたいにバカやって遊んでたりして さっきまで遊んでた友達と分かれて 朝もやけの坂道を自転車で登る さみしい気もするけど なんか楽しい気もして 変に笑いがこみ上げてくる このまま完徹しようかとも思ったけど ちょっとフラフラする体を投げ出して やっぱ ちょっとでも眠っとこう |
044 あいたさかげん |
いま 一番 あいたくない人は あなたです。 でも 一番 あいたい人も あなたです。 |
043 ライター |
何がしたいかよく分かんなくて とりあえず今日することだけ決めて 忙しいフリして 他のことを考えないようにしてる なんか最近の俺って 逃げてばっかりじゃねぇ? 君との約束をやぶるために タバコなんか吸ってみたって ライターの音まで "ショボイ"って聞こえる |
042 おしゃべり男 |
気が付かないうちに ひとを不快にさせてしまった なんで機嫌が悪くなったのか 全然分からなかった そんで いまもよく分かってない 悪口を言ったわけでもないし 僕は普通に話してただけ だけど きっと いつのまにか 自分中心になったいたんだね 「そう思って」いたのは僕であって 君じゃない それを押しつけてしまったかなぁ 人の価値観はそれぞれで そんなこと分かってたはずなのに でも やっぱり そうなってしまったのは よく分かってなかったからかもしれない あ゛〜、難しい そんときには(なんでだよ!)って思ってて いまごろ やっと余裕ができてから こんなことに気付いたって 遅いかも知れないけどさ でも 反省してるからさ 反省したからって 俺はバカだから 次もまた 同じことするかもしれないけど でも 遅ればせながら その度に反省するから 懲りずに僕と話をしてよ いっぱい話そうよ あんまり僕がおしゃべりだったら ストップをかけて 今度は君のことを話してよ |
041 決心 |
今日やること いまからやること 明日やること やろうって決めたら ちゃんとやるんだって決めて そうやって暮らしてみたら とっても疲れるんだけど 充実した日々 だけど 今度も会えないって言われて 「あっそう」って あきらめることになれてしまって 簡単にあきらめられるように 期待しないで約束するようになってて それでもやっぱり 「会えない」てことになったら 決心のリズムが狂って 一気に心がつかれてしまった ねえ、僕はもうつかれたよ |
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