まずはこの画像を見て欲しい。
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どこかおかしくないだろうか?
そう、ファミコンとスーパーファミコンのボタンが入れ替わっている。
なぜこうなってしまったのか・・・。
それは、11月のとある日だった(と思う)。
私とヨゴミさんは私の家で初代ガンダムのテレビアニメ版を見ていた。
5時間は見ていたと思う。
いい加減疲れてきた私たちはパソコンを閉じ、一休みすることにした。
伸びをしながらぐるりと首を回し、ヨゴミさんの視界に入ったのは
ゲーム関係の物が入っている棚だった。
そして手にとったものはファミコンソフト。
そこからファミコンの話に花が咲いた。
きっかけは
「この間開けて直したんだけど、まだ調子悪くてさぁ。
それにコントローラーが効きにくくなってるんだよね」
という私の言葉。使用年数からいえば、私のファミコンはまだキレイなほうだと思うが、
ボタンが鈍くなるのはしょうがないことといえよう。
で、ふとある考えが頭をかすめた。(以下、Tコン=1P用コントローラー Uコン=2P用)
(Tコンの方が使用頻度が高いから鈍くなっているがUコンはそうでもない。
ならば二つのボタンの部品を入れ替えればいいのではないか。)
どうせ、Uコンはさほど使わないのだ。Tコンの使い勝手を上げておいた方が良い。
そうと決まれば、善は急げ。もともと分解好きなふたりだ。こういうことに関する行動は早い。
しかし、本体を直したときにも思ったのだが、
ドライバー1本だけで簡単に全て分解できてしまっていいのだろうか?
残念ながら当方、デジカメを持っていないため、内部の撮影はできなかったのだが、
ものすごく簡単な仕組みだった。ボタンのパーツの下にゴム板があり、それの弾力で
ボタンを押し返していた。それが長年の使用により、一部割れていて跳ね返す力が弱くなっている。
Tコン、Uコンに構造的違いはなく、問題なくパーツの入れ替えに成功した。
ただUコンの違いといえばマイクの存在である。
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この画像で見ればわかりやすい。十字キー上部が音量調節、中央上部が入力である。
我が家のUコンは接触がおかしくなっていて、音量を何処にあわせても
「ザー」というノイズが入ってしまうので、この後、マイクのコードを切ってしまうが
それはまた別の話。
ここで驚いたのは音を拾う部分の少なさである。
入力部分の左上に黒くなっている穴がわかるだろうか。
ポチポチたくさん穴が開いているが、実はマイクにつながっているのはここだけだった。
●○○○○
○○○○
○○○○○
○○○○
○○○○○ こんな感じ(黒がマイクにつながっている部分)
開けてみて初めてわかったこの事実。
話がずれた。まぁ、とりあえず、成功したわけだ。ボタンの入れ替えは。
しかし、ここでまたある考えが頭をかすめる。
(スーパー任天堂のコントローラーとのボタンの入れ替えは可能だろうか?)
それを話すと、ヨゴミさんが
「おいおい、それはやりすぎだよ」
とドライバーを握り締めながら答えてくれたので、さっそく実行に移る。
コントローラー同士を並べてみたところ、ボタンの大きさに違いはない。いける!
そして、やっぱりドライバー1本で開く、スーパー任天堂。
スーパーという接頭語がついていても基本的な構造は変わらないらしい。
LRボタンが増えているくらいで他のパーツは基本的に変わらない。
さっそくボタンを入れ替えるために外してみる。
ABXYのボタンにそれぞれ、微妙に位置を変えつつ小さなポッチンがついている。
おそらく、組み立て時に、間違った色のボタンが配置されないようにとの処置だろう。
配置場所にはそれぞれそのポッチンに合う穴があった。
しかし、これがあっては、初代ファミコンのコントローラーにはくっつかない。
迷うことなくニッパーでパッチン。
大丈夫。操作に影響はない。
そうしてとうとう入れ替えてみた。それが最初の画像である。
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ボタンを入れ替えて蓋をすることは出来たが、結論としては動かない。
ボタンの高さが微妙に初代ファミコンのほうが低いので、
初代任天堂では、ボタンが押しつづけられている状態、
スーパー任天堂では、ボタンが届いていない状態になってしまった。
スーパーファミコンでは無理かもしれないが、
スーパーファミコンのボタンをヤスリで削れば、
カラーボタンの初代ファミコンのコントローラーを作ることは可能だろう。
いらないゲーム機がある人は試してみたらどうだろう?
スーファミが使えなくなるけどね。
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