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 詩・散文 Side-A 001-020 

 001-020 タイトル

020 音階4
019 音階3
018 音階2
017 音階1
016 色 鳥
015 アオイクマ
014 無知
013 あ・い・う・え・お〔T〕−part2
012 あ・い・う・え・お〔T〕−part1
011 コピー
010 十五夜
009 十四夜
008 夜の森
007 無題
006 7月7日 晴れのちくもり
005 16才
004 三面鏡
003 死
002 青空
001 冬の海

 本編

020 音階4
ドこから生まれ どこに逝くのか
レイ魂はまこと 存在し得るか
ミなにあふるる 生命力の
ファスナー開きて 舞い上がりつつ
ソらに溶けゆく 現の夢跡
ラ旋に伸びた 梯子の上に
シ後の世界の 扉が開く
ドこに生まるも 必ずや逝く


019 音階3
ドんな人よりもあなたが好き
レモンのあめをなめている私に
ミントのあめをなめながら
「ファーストキスは何の味だった?」って
ソんないじわるを言った
ラン暴に抱き寄せた
シぬ程長いキスをした
ドんな人よりもあなたが好き


018 音階2
ドこかで今日もお祭りがはじまる
レつをつくってパレードが続いてく
ミんながそわそわ浮き足立ってる
ファンファーレが溶け込んでいった
ソらには花火が上がっている
ラッパの音が心地よく響く
シにたい人も今日だけ楽しく
ドこかでお祭りがはじまる


017 音階1
ドんな僕なら好きですか?
レイ笑をたたえた瞳で
ミんなが僕を見てる
ファミレスの店員さえも
ソんな目で見ている気がする
ラん暴な言葉で周りをはねのける
「シンジマエ!!」誰が?僕が?
ドんな僕なら好きですか?


016 色 鳥
赤い鳥は花の香りを
青い鳥は幸せのにおいを歌にした

黄色い鳥は太陽に感謝を
茶色い鳥は土に祈りを

緑の鳥は新しい生命への祝福を
灰色の鳥は死にゆく生命へ弔いを歌った

白い鳥は朝を呼ぶため
黒い鳥は夜を呼ぶために歌った


虹色の鳥は未来を歌う


015 アオイクマ
あおいくまさん  あせらない
  のんびりいこうよ  てっくてっく

あおいくまさん おこらない
  だいじょぶだいじょぶ  りっくりっく

あおいくまさん  いばらない
  いいからいいから  よいしょよいしょ

あおいくまさん  くさらない
  なんとかなるなる  へいきへいき

あおいくまさん  まけない
  かとうとしなくて  いいんだよ


014 無知
とても長い時間をかけないと
わからないことばかり
とても長い時間をかけても
わからないことばかり

あなたは何を知りたいの?


013 あ・い・う・え・お〔T〕−part2
愛の深さが 知りたくなって
上を見上げた うすい雲
おかしいくらいに 空が青くて
訊くことさえも わすれてた
結構臆病だったんだ
挿し絵の様な 思い出達が
数cmだけ ずれている
相対的には 変わらないのに
ちっとも実感 わかなくて

テトラポッドに 波がはじけて
何かが生まれる 予感がしてる
ぬるい秋風 通り抜けたら
ねむい目こすって 帰り道
のはらでふざけた 子どもが二人
皮膚より薄い 境界線

平凡な夢は 形を変えて
まみれた嘘と きり傷の色
無名の画家より 孤独にむせび
もやがかかって 帳に消える
猶予を与えた 自分の罪は
ラリーの如く 続いてく
ルーレットさえ 道をはずれて
ロウソクひとつ 夢をともして
私は愛を 求めつづける
・・・ん


012 あ・い・う・え・お〔T〕−part1
愛してるなんていえなかった
上を向いて思い出してみても
おかしいね
訊くこともできなかった
結構臆病なんだ
挿し絵の様に断片的な思い出
数千年も前からきっと
そうだ、繰り返されてきたんだろう
ちっとも答えには近付けないまま
てっとり早くあきらめてしまえば
何も悩まなくて済むのに
盗んできた誰かの答えじゃ
寝ているときも
野原をかけるときも
皮膚の下にすきまがあるようだ
平凡な夢は 現実の灰色に
まみれ 溶け合い 融合していく
無名の画家の描いた夢に
もやがかかった都会の朝
有用な物だけが求められる
ラリーは同じところを行ったり来たり
ルーレットは止まることはない
ロボットよりも冷めた心で
私は何を求め続ける?
・・・ん


011 コピー
あなたが もしゃもしゃ食べるから

私もまねして

もしゃもしゃ食べた。


010 十五夜
知らなかった
月がこんなにあかいなんて

満月の夜に
目を細めて月を見ると
線香花火のように
あかくて まるくて

知らなかった
月がこんなに あおいなんて

満月の夜に
目を開いて月を見ると
あおい かげが
ちらり ちらり

あおい光 と あかい光

ふつうにしてると
ぼんやりやさしい光


009 十四夜
十五夜の
前の晩の空の中

月に大きな
光の輪

大きな大きな
光の輪

明日の祭りの
準備です


008 夜の森
だんだん
うす暗くなってきて
夜の森はちがう表情(かお)

ぼんやりとしか見えないのに
近くの葉っぱだけがやけにリアルで

何かの話の主人公みたい
「さあ、どんどん森の奥へ」

向こうにあかりが見えてきた
行ってみましょう、何でしょう

あ〜あ、もうゴールです
小さな冒険もうおしまい

森のある公園の
ちょっとだけのドキドキ


007 無題
人がいなくて

地球がなくて

宇宙もなかったら

面倒くさいことは

何もないのになあ


006 7月7日 晴れのちくもり
今日は7月7日

気付いた人は 願い事を考えだす

本気で信じてる人はいないだろうけど

それでも人は考える

きっと夜空にあこがれて

僕も願いを投げかける

昨日も見上げた星空に


今日の夜空はくもり空


005 16才
病院に行ったら「○○くん」って呼ばれた
「○さん」ではなく「○○くん」って
子ども扱いされているようで 
ちょっぴり気恥ずかしかったけど
暖かい 包み込んでくれるような目だった

高校に入り 急に大人として扱われることが多くなっって
つかれきっていた僕には
まだいろいろ許してくれそうな声の響きが
とっても甘く うれしかった

まだ甘えていたいなあ


004 三面鏡
鏡を合わせる

たくさんの僕が現れる

どこまでも奥へと続いている

僕じゃないような気がする

見ていると心が見透かされるような気がする

僕よりも深く僕のことを知っているような気がする

こわくなってくる

鏡を閉じる


003 死
なぜ こわい

わからないから こわい

どうなるか わからない

なにがあるか わからない


もし 死んだあと

どこにいくのか わかっていれば

死ぬのは こわくなくなるのだろうか


002 青空
街の隅の大きな原っぱに

見えるのは 犬を散歩している人と

雲一つない青空

何もすることがなくて

なんとなく股の間から 空を見下ろした


どこまでも続く 青色だけの世界に

落っこちそうな気がして

慌てて目を閉じた


001 冬の海
街に降る雪は寂しそう
溶けることも出来ないで
アスファルトの上を
風とヘッドライトにもまれながら
さまよっている
不安そうなその姿は
まるで波のよう

明日 君達は居場所を見つけて
積もっていることが出来るだろうか




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